新美の巨人たち-帝国劇場

1月にテレビ東京で放送された『新美の巨人たち-帝国劇場』

世界一を目指した知られざる建築美大事な記憶として残しておきたい貴重な番組でした。

1966年9月開場 帝国劇場建設計画責任者-菊田一夫氏の情熱と劇場内部デザインを任された
建築家-谷口吉郎氏の苦心とこだわりが込められた帝国劇場 




谷口「舞台の芝居を重要と考え、建築はその印象を一層深める役目、目で見、耳に聴いたものが
心に響くようにしたいと思った

谷口の特徴「巧みな光の使い手」「芸術家との協働」





(光る手すり)



座席は古代紫、 天井には蛇腹に折った折り紙のような状形



劇場の壁は大きさの違うチーク材で角度を変え光を当て奥行きを出す
帝国劇場の美の魅力は、主張し過ぎない奥ゆかしさ




ステンドグラスは日本の伝統的なお祭り色彩とリズムを表し
、熨斗のオブジェは山形で木を結ぶように大勢の職人が作った



ロビーの壁は埴輪色に金沢-九谷焼(加藤唐九郎)何度も焼き直して貰った
加藤「日本で一番贅沢な壁だ」と



2階の喫茶は窓
下柵から上に見えるものが無いように椅子の背高さも低く、
お掘りの景色が綺麗に見えます





施主である東宝の菊田「世界一の舞台機構を備えた劇場をつくる」

いろんなシーンが直ぐスライドで転換できるように
出来上がったら一番に「風と共に去りぬ」をやりたかった
でも炎の脱出シーンを演出できるか、なかなかエージェンシーから許可が出なかったが


特撮の円谷英二氏がアトランタのミニ街を燃やしその映像をバックに上演され大好評

本物の馬を舞台に上げて芝居をする、好評

劇場機構のセット転換紹介の時、SHOCKのラダー曲が流れてきます、
わあ~コウイチ〜と想いが溢れてきました

こんなこだわりの劇場でも取り壊し、時代と共に生まれ変わらなくてはならないのですね
帝劇の伝統は繋がり、今あるオブジェの一部は新しい劇場へ引き継がれるそうです

新しい帝国劇場になったとき『堂本光一』がどんな作品でどんな役で出演されるのでしょうか
その時を楽しみに待っています

(帝劇のポスター、帝劇の歴史・SHOCKのポスター・井上芳雄さんのムーランリュージュのポスター)


自分は帝劇に行ったのはいつだったかなと遡ると観劇ではなく
20代の時、帝劇で仕事をしていました。
この頃のことを思い出し
過去の自分と結びつき感慨深くしみじみ心に響きました。



文章・byるーさん

写真・byイカリ


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